マネキン買いのススメ。
40代の女性におすすめ、一度はマネキン買いをしてみること!
マネキン買いとは、お店に行った時に設置されたマネキンに着せてある洋服を一式購入することです。
「若いころのようにファッションについて何も知らないわけではないのに、なぜ40代になった今マネキン買いをする必要があるの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、40代でファッションに迷う今だからこそその悩みを払拭するための第一歩としてマネキン買いを試みてほしいと媛は思うのです。
40代で1度はマネキン買いをした方が良い理由とそのメリットをご紹介します。
40代女性のファッションに対する悩みとは?
40代の女性が具体的にファッションの何について悩んでいるかのアンケートをいくつかチェックすると、「若い時に似合っていた服が似合わない」「何を着ていいかわからない」という項目が必ずと言っていいほど上位を占めます。
この結果について考えてみると、ファッションについて知識も経験も蓄えてきたものの、40代になってそれがいまいち活かせていないということが言えるのではないでしょうか。
つまり自分のファッションについての考えに一度リセットをかける必要が出てきたということです。
リセットをかける=一旦最初からやり直すということでもあるので、40代になって体型も肌も変わった新たな自分に似合う服探しは、0から始めるくらいの気持ちでいた方が良いのかもしれません。
しかし現実的なことを考えると、時間も予算も限られた中で自分のファッションについての考えを再度構築し直すのはなかなか難しいことだと思います。
そんな時に40代ファッションの再構築への道しるべとなる洋服の買い方がこのマネキン買いなのです。
マネキン買いは本当にダサい?
40代ファッション迷子の女性がマネキン買いをする時に、不安なことが1つあるのではないでしょうか。
それは、マネキン買いはダサいというイメージがあることです。
これについてはマネキンのコーディネートは誰がどのような方針でしているのか?ということを知れば解決できます。
マネキンのコーディネートはアパレル店員さんのお仕事の中で、「新人一人でさせるのは難しい仕事」と位置づけられています。
つまり、中堅店員~店長レベルの方が基本的には行い、新人に試験的にさせることはあっても必ず上司の方の監督のもとに行っているということです。
理由は、マネキンとはその店に集客するための大切なツールであり、人目を引く=お客様に足を止めて、店内の商品に興味を持ってもらえるようなコーディネートをしなければならないからです。
もし新人の店員さんが作ったマネキンのコーディネートがダサいとしたら、マネキンの本来の目的にかなっていませんので、どのお店でもそのままマネキンをディスプレイすることを避けるのではないでしょうか。
またマネキンに着せるコーディネートの方針として、ブランドのターゲット層や年齢、テイストをイメージしながらトレンドアイテムとベーシックアイテムをミックスさせるのを基本軸として行うというのがあります。
これは言葉で書くとあまり難しいことに感じないかもしれませんが、実際にやってみると自分のコーディネートではないので考えることがとてもたくさんあり、服選びに迷うのです。
話は少しそれますが、媛は昔好きだった高円寺のロックテイストのカジュアルブランドで、店長さんに「お姉さんお洋服が好きそうですね。マネキンにコーディネートしてみませんか?」と声をかけられた経験があります。
媛はマネキンコーデが経験できるなんて!と心の中で狂喜し、すぐにお引き受けしました。
しかし、「人目を引くように」「自分の好みではなく、今のトレンドを加味する」という2つのことを意識すると、その店ではすぐに自分に似合うコーデを創り出せていた媛の手はパタリと止まってしまいます。
「難しい・・・ものですね。」
「そうなんです。難しいんですよ。」
言葉少なでしたが、店長さんとそんな会話をしたのを覚えています。
いつもの倍の時間はかかったでしょうか、流行りのレイヤードコーデを取り入れながらもそのブランドらしさを失わないよう媛なりに最大限がんばったコーデが完成しました。
「お上手です。これこのまま飾りますね。」
店長さんに褒めていただき、そのコーデはそのままディスプレイされました。
媛にとっては何とも感慨深い、そしてアパレル店員の皆さんのご苦労が少しわかった経験だったのです。
話を戻すと、このように仕事として難易度の高いマネキンコーデは経験の深い店員さんたちがそのブランドのテイストを最大限生かすように、またトレンドとベーシックを上手に組み合わせて作っているのでコーディネートとしての質は決して低いものではないということです。
マネキン買いはダサい、とのイメージを少しは払拭していただけたでしょうか?
マネキン買いを上手にするコツ
マネキン買いはダサくはない、とわかっていただけたところで、40代女性が自分のファッションを見直すきっかけとしてマネキン買いを上手にするコツをお伝えします。
前提としてマネキン買いをする前に理解してほしいのは、この洋服たちにかけるお金は「何を着ていいかわからない」という問題を解決するための投資と捉えてほしいということです。
なぜなら、マネキン買いしたコーデはもちろん今の自分がときめく服であるというだけではなく、着て考えることによって、今の自分に似合う服を考える材料にもなりうるからです。
ではコツをご紹介します。
1つめは、お店の選択は自分が若いころから愛用しているブランドではなく、あえて40代の方が良く着ているコンサバ系のブランドの中から行うということです。
理由は、コンサバ服というのは皆に愛される平均的な洋服なので、40代の自分がその服を着ることによって感じたことが新たな自分の好みや、似合う服を探すヒントになりうるからです。
例えば「少しこの服は私には大人っぽい感じがするので、もう少し若々しくしたい」と感じたとしたら、次にそのコーデに合わせる服を買う時に色味を明るめにしたり、流行の小物を合わせたりしてみてはいかがでしょうか。
ここからは自分のファッションについての経験が活かせますよね。
2つめは、いくつかのマネキンの中から必ず一番ココロときめくコーデを選ぶということです。
理由は、これは40代の皆様であればおわかりでしょうが、「買ったけれども着ない服」にしないためです。
例えば多くの女性が定期的な洋服の断捨離を必要とするのは、年齢のせいだけではなく、誰しもあまり良く考えずに安いからなどの理由で洋服を買ってしまったり、洋服の処分のルールが定まらないままなんとなく年を重ねてしまったり、といったことがあるからではないでしょうか。
せっかく40代で新しいファッションのルールを手にいれるための第一歩の服なので、大いに袖を通して鏡の前でいろいろと考えてほしいのです。
3つめは通販を使わないということです。
最近は通販でのマネキン買いをする方が20代~30代を中心に増えてきているようですが、これはあまりおすすめできません。
なぜならサイズ感や手持ちの服との相性などが画像からだけではなかなか想像しにくいからです。
例えば媛も良く通販サイトで洋服の下見をしますが、ライトの光の色味やモデルさんの身長で思っていたのとイメージが異なることがよくあります。
例えマネキン買いであっても、店頭で選んでしっかりと試着をしてから購入するのをおすすめします。
マネキン買いをしたあとに。
マネキン買いは40代のあなたに似合う服を知るための第一歩だと最初にお伝えしました。
これはどのようなことか説明すると、前項でもお伝えしましたがいわゆる「40代向き」で「コンサバ」な服は必ずしもあなたの好みを全て反映し、あなたの良さを最大限引き出すほど似合っているわけではありません。
そのため、今後「どうすればもっとこのコーデを自分に似合う、自分がココロときめくものに変えていけるか?」ということについて、鏡を見ながら考えることができるのです。
マネキン買いをしたコーデで肌のくすみが気になるなら、トップスをレフ板代わりに明るい色のものに変えてみましょう。
華やかさに欠けると感じたら、季節感のある色をボトムスに取り入れてみましょう。
このように社会における基本軸、平均値を取り入れて、少しずつ「自分らしさ」を加えていける良さがあるのがマネキン買いの最大のメリットです。
40代で何を着ていいかわからない、若い時の服が似合わないと悩んでいる皆さん、ぜひ「マネキン買い」で自己投資してみてくださいね。